Variaxを買ったのでレビュー

日記, 機材紹介

Variax JTV69を購入しました!!!

3ヶ月くらい前から気になってたんですけど、デジマートやヤフオクやらで検索し続けては「でもなー…」と延々迷い続けたんですけどね。

購入にあたっての最後のひと押しは「気になってあれこれ考えてる時間もったいないな…」と思ったからです。

どんだけ仕様を調べようが試奏しようが、実際に家やスタジオで鳴らさないと結局わからない事が多すぎるんですよ。

もはや「買おうかな~」は「買ってみて気に入らなければ売る!」の方がトータルコスト的に安上がりかもしれない…。

-本体自体のサウンド傾向

まずはモデリング機能、Variaxモードは使わず搭載ピックアップで普通に鳴らした場合の話です。

Variax Standardを試奏し、このモデルは試奏せず購入したのでドキドキもんです。

JVT69の仕様は下記です。

ボディ: アルダー
ネック材: メイプル(ローズ指板)
ネック仕様: ボルトオン
ブリッジ: シンクロ
ピックアップ配置: SSH(ピックアップ名不明)

 

最新モデルのJTV69はピックアップがSSS仕様なんですけど色んなジャンル対応するためには絶対SSHの方が良いだろ!と思って旧モデルを選びました。

材などの仕様でサウンド傾向は概ね想像付きますが、やはりストラト系のそれで高域へのレンジが広めのギターになってます。

そもそもジェームスタイラーがビンテージストラトを意識して作られてるのでやはりVariaxも同じ系統ですね。

クオリティとしてはVariax Standardとは比較にならないほどギターとして質が高く、値段から見たら悪くないサウンドだと思いました。

同価格帯でもっと良いギターはありますけどシミュレート機構内蔵と考えるとなかなか頑張った完成度と言えるでしょう。

-根本的構造について

このギターはブリッジの各サドルにピエゾのピックアップを1つずつ搭載しており、そこから拾った音を元にシミュレート再現や疑似チューニング変更再現などを行うようです。

前回「variax気になるなー」と書いてる時はこれ知りませんでした。

ブリッジユニットに基盤が取り付けられてるのでこの箇所の改造はまぁ無理でしょう。

しかし逆に言えばこの箇所を取り外せれば他のギターにVariax機構を載せ替えられそうです。

やりませんが。

-実機のピックアップも乗ってる

昔のVariaxは実機のピックアップを乗せてなかったのでVariaxモード以外で音出せなかったらしいです。

StandardやJTVのシリーズではちゃんと本物のピックアップも乗せてるので電池なしでも使用できます。

JTV-69はカタログで「ジェームスタイラー指定のハイパワーピックアップ搭載」と記載されてます。

何が乗ってるのか詳しくわからないんですけどパッシブ回路なので基本アクティブ回路を乗せてる本家のタイラーよりは弱めです。

Standardの方も具体的に何が乗ってるのか不明なんですけど、恐らくパシフィカの3万くらいのモデルに乗ってるやつと同じだと思われます。

-モデリング機能について

シミュレート、モデリング元はこんな感じです↓

1960年製Fender Telecaster Custom
1959年製Fender Stratocaster
1959年製Gibson Les Paul Standard
1955年製Gibson Les Paul Special
1976年製Gibson Firebird V
1959年製Gretsch 6120
1959年製Gretsch Duo Jet
1966年製Rickenbacker 370
1966年製Rickenbacker 370-12
1961年製Gibson ES-335
1964年製Epiphone Casino
1954年製Gibson ES-175
1953年製Gibson Super 400
1959年生Martin D-28
1970年製Martin D12-28
1967年製Martin O-18
1966年製Guild F212
1955年製Gibson J-200
1935年製Dobro Model 32
Coral Sitar
1999年製Jerry Jones Shorthorn
Gibson Mastertone Banjo
1928年製National Tricone

(上記の他にピックアップのみ、JTV-89のモデリングが入ってます。
JTV-89はJTV-69と同価格ですがフロイドローズ搭載してたりとさらにモダンな仕様になってるんですけどピックアップは同じものな気がする。)

テレキャスやらリッケンバッカーやらレスポールやら色々使えるぜ!!という機能です。

リッケンバッカーやカジノやファイヤーバードに興味ないので実際使うのはこの中の4種程度になる見込みです。

アコースティックギターのシミュレートは確実に便利だろうと思います。

クオリティとしては概ねそれっぽい感じにしてくれて、ライブで使う程度なら問題無さそう。

-クロマチックチューニング機能について

ノブ操作だけでチューニングを一瞬で変えられる機能で、恐らく本ギターの魅力の半分くらいはこの機能にあります。

ダウンチューニングはもちろん、オープニューニングやカポを付けた状態のチューニングさえをもボタン一つで再現できる夢のアレです。

とりあえずこの機能についての結論ですが、

これは素晴らしいです。

 

Kemperにもピッチシフター系のエフェクターで似たようなことが出来る機能ありますが、あれとは次元の違うクオリティです。

ラグは無いし音程変換に伴う嘘くささもほとんど感じません。

現状、ダウンチューニング設定以外はほぼ使わないのですがこの機能があるだけでスタジオワークで活躍しそう。

-良かった点

やはりオルタートチューニング機能は最も良かった点と言えます。

これまで僕は主にレギュラーチューニング、半音下げ、ドロップD♭を使ってたのですが最近新たに2音半下げ、ドロップBが加わるようになっていたため生演奏を考えると結構困った状態になってたんですよね。

サポート演奏の場でもチューニングが異なる曲がセトリに入ってたり、その場でキー替えるとかもあったのですが、この機能があれば全て解決です。

Variaxモードのシミュレート機能にES335とかリッケンバッカーの音があるのは正直いらないと思ったんですけどアコースティックギターとテレキャス、ストラトがあるのは嬉しいです。

特に「ここはアコギっぽい感じで~」と言われる事はよくあるので。

-良かった点2

シミュレートを始めとするVariaxモードを使用しなくても素の状態での音が思ってたより良かったです。

Standardを試奏した際、素の状態だと全然ダメだったのであまり期待してなかったのですがタイラーモデルは普通に使えるレベルだと思いました。

なので使用の際は基本的にはVariaxモードはオフで使用し、チューニング変更やアコースティックギターへの切り替えなどの際にモードをオンにして使おうと思います。

-不満な点1

シミュレート元がビンテージ系ばっかりな事は不満です。

とりあえず言えることは、どれも凄い高価なギターがモデリングの元になっていると言う事。

ビンテージコレクター所有の実機を元にデータを抽出したらしいです。

これらを実機で揃えようとしたら豪邸が買えそうなレベルの金額になりますが、シミュレートとは言えそれを10万円台で体験できるのは確かに良い面もあるでしょう。

 

それにしてもチョイスがビンテージに偏りすぎなのでは?と思います。

 

さらに言うとVariaxはボディのシミュレートと併せてピックアップのシミュレートを含んでおり、例えばストラトにハムバッカーを載せたシミュレート、とかレスポールにテレキャスのピックアップを載せたシミュレート、とかも可能です。

それ自体は面白いんですけど問題はピックアップのチョイスで、ハイパワーピックアップが無いんですよね。

JTV-89のシミュレートが最大出力で、これは弱くはないんですけどハードなジャンルをやるにはちょっと物足りないです。

その下はGibsonのPAF(レスポールに載ってるやつ、弱い)のビンテージ版となっており、30種以上もモデルが入ってるのにハイパワーと呼べるのはJTV-89のみです。

もう1つくらいハイパワーなモデルを入れてくれてもよかったんじゃないのか!?と思います。

JBとかEMG85は需要あると思うんですけど。

無理だったのかな。

オルタネートチューニング機能のような実践的な機能と比較してシミュレート元の偏り方はあまりに実践のそれと乖離してると思いました。

-不満な点2

PCとの接続に関する事です。

 

Variaxは様々なカスタマイズセッティングをPCソフト上で行い、専用インターフェースで接続することでそれらをインプットすることが出来るようになっています。

これで接続します↓

 

それ自体はまぁ普通なんですが、なんか僕の環境だと上手く接続認識できず、ファームウェアのバージョンアップ等も出来ない状態でした。

 

色々調べてみたんですけど、何年も前から同様の不具合に直面する人が一定数存在するようです。

主にMIDIポートの接続権限を他のソフトウェアに侵害されているか、インターフェースへの供給電力が足りていないか、が考えられるそうです。

どっちについても構造的欠陥と言いますか、「ふざけとるんか?」という感じなのですけど特に供給電力については意味不明すぎます。

 

どうやらPC前面にあるUSBポートではなく、裏面にあるマザーボード直結のポートに接続しないといけない…?という可能性がるようです。

前面のポートはマザボからケースへのケーブル接続で動作しているので、確かに背面よりは性能低めになります。

それ故に電力供給が追いつかないとか。

 

なんだそりゃ!!???

 

 

USBハブがダメなのはともかくPCの接続箇所に依存する機器なんて見たこと無いんですけど。

そんなに電力まわりが貧弱なら別途電源用にACアダプターでも付ければよかったのに。

もしくは、LANケーブルからインターフェースに接続し、インターフェースからPCにUSB…という方式なんだから補助電力をVariaxのバッテリーからPOE経由で供給する方法でも良かったのでは?

 

接続権限を他のソフトに奪われるというのも謎です。

マウスを繋げたらキーボードが使えなくなる、っていうのと同じようなもんです。

オーディオインターフェースを繋げたらwebカメラが動かなくなるか?んなわけないだろ!

15年前のオーディオインターフェースならいざしれず、とにかく不具合の次元が低すぎる…!!

全ての接続機器を外して、ソフトウェアを終了させないと動作しない可能性があるそうな。

 

方式もドライバにも問題があって現時点をもってしても改善されていないようです。凄いな。

レスポールカジノとレスポールスタジオのモデリング消していいからこっちを何とかして欲しい。

-まとめ

総合的に見て、サウンドとしては結構使えるギターだと思います。

懸念点はやはりパワーが必要な場面で耐えうるのか?という点ですが、そこ以外は理想的と言えます。

弾きやすいし音もまずまずです。

パワーについてはどうしょうもなかったら改造してピックアップ交換してしまおうと考えてます。

非常に特殊なものなのでメインギターとしてはおすすめしませんがサブギターとして、とかライブ専用機としては優秀だと思います。

今後ばりばり使っていこう。

 

ただし、ソフトと接続インターフェースは欠陥品なのでトラブった時の対処という意味ではオークションとかでの中古購入についてはパソコンに多少なりとも詳しい人じゃないとおすすめできません。

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