
リペアにギター工房利用のススメ
目次 -Contents-
ギター工房とは
ギター工房とはギター/ベースの修理・リペア・メンテナンス等を請け負っているクラフトマンのお店です。
オリジナルブランドのギターを製造していたりする場合も多く、最近僕が買ったinfiniteというブランドも国内工房のオリジナルブランドです。
オリジナルブランドについては基本的に「低価格でハイクオリティを!こだわりまくる!!」というスタイルの工房が多く、品質はかなり高いのでおすすめなんですけど今回はリペアに焦点を当てて書きます。
リペアといえば
ネックを含むトータルの調整や、ピックアップ等のパーツの交換、配線の改造や、故障時の修理などの際に頼むわけですが(今回はこれらを統括してリペアと表現します)、一般的にリペアは楽器屋で頼むケースが多いと思います。
そこら中に店舗があるので正直使いやすいです。
あと都内はともかく田舎だと選択肢が他にないというのもあります。
なんですけど…正直楽器屋でのリペアはおすすめできないです。
楽器屋でのリペアがおすすめできない理由
まず楽器屋がリペアに出された楽器をどうするかと言うと、その会社がリペアセンターみたいなのを自社で持っててクラフトマンを抱えている場合はそこに送ってリペアして送り返す…という形になります。
しかし大抵はそうではなく、委託契約を結んでいるギター工房に頼んでそこでリペアしてもらい、楽器屋に送り返す…という方法が取られている場合が多いようです。
楽器屋はあくまで受け取って作業者に再依頼をかけてるわけなんですけど、この構図だと「どうなんだ?」と思うところが少なくとも4つあります。
①納期
楽器を受け取った楽器屋さんは作業者に配送によって楽器を送ります。
これが往復分で発生しさらに定休日等も考えると、このたかが渡すだけという工程で1週間くらいかかってしまう事もあります。
リペアマン常駐店舗以外だと納期は最低2週間が主だと思います。
ちなみに僕は今はもう楽器屋のリペア使ってませんけど以前使った際、調整に出して1ヶ月かかった事もありました。
工房だと依頼内容によりますけど調整程度なら1~3日、どんなに長くても1週間くらいです。
②値段
間に仲介として楽器屋が入っていると当然そこに仲介コストが発生します。
全部見たわけではないのですが、工房の相場価格の概ね3割増しくらいが楽器屋価格だと思います。
安い工房だと楽器屋価格の半額を切る事もあるので結構な差があります。
③安全性
楽器屋の方が安全かと思われるかもしれませんけど、そんな事は全然無いです。
まず①で述べたように楽器を作業者に渡すため、送り返すために確実に2度配送サービスを使う事になり、この時点である程度のリスクはあります。
あとギター買ったりしててもわかりますが、店員さんの皆が皆、楽器をちゃんと扱えるわけではない点も結構不安です。
ちなみに僕は某S村楽器にリペア出してボディ割られた事ある。
ジャクソンのケリー君。死亡確認。
ギター工房のメリット
上記の内容ですでにギター工房利用のメリットは結構書かれてますが、安くて早くてハイクオリティなわけです。
あと他にもギターについて色々聞けるし相談できるし、普通に勉強になる点もおすすめです。
工房の場合、リペア内容のヒアリングを行うのはクラフトマン本人なのです。
ここが楽器屋とは大きく異なり、工房の場合は症状や悩みを伝えた後で実際の状態を測定し、考えられる原因を特定し、その上で様々な方法を提案してくれます。
工房と楽器屋とでは、大学病院とドラッグストア並の差があると言っても良いです。
雑談できる時間も多少あるので、その間も合わせて色々勉強になるのでこれだけでもオススメできます。
「ギター弾いてるけどよくわからない~、詳しい人と話したいよぉ~」と思ってる君!!
ギター工房に行ってリペアを頼め!!!!!何でも教えてくれるぞ!!!!
工房のデメリット
ここまで褒めまくってきましたけどデメリットと言うか、楽器屋に劣る面も実はあります。
それは立地。
やや辺鄙なとこにある場合が多く、HPとかで見て「この工房良さそう…!」と思っても結構遠くて、行くのがめんどくさい!となる場合が結構ありました。僕の場合。
仕方ない事ですけど大きい駅のアクセス良い場所~…とかにはあんまり無いです。
これに対して楽器屋はアクセスが良い場所にあるので、どっちがギター持っていきやすいかと言われたら楽器屋です。
(私事ですけど僕は最近アクセス的にも楽器屋に勝る工房を見つけたのでウハウハしてます。激安で調整してくれる。嬉しい。いっぱい利用しよう。)
あと総じて言えるのですがギター工房はwebに弱いのか、ホームページをちゃんと作ってない or 無い、というのがよくあります。
これにより若干不安になるという点も楽器屋に劣っている点と言えます。
終わりに
田舎だから工房に持っていけない、という人もヤマトなど配送サービスで送ってくれても平気だよー、という工房もあるので一度使ってみて欲しいです。