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Line6のVariax設定ソフト「Workbench HD」に苦戦し解決したお話(備忘録)

ライブやDTMで便利なLINE6 VARIAXのWORKBENCH HDの画面、エラー表示

目次 -Contents-

Workbench HDの使い方、エラー表示によって接続が上手く行かなかった際の解決方法を備忘録として記載。

Variax!!!それはモデリングギター!!!

LINE6が生み出した次世代のエレキギターであり、1本で複数のギターの材質、構造、ピックアップを始めとする電装を再現することが出来る現代のエレキギターである!!!!

はい。詳細はLINE6のサイトから持ってきましたが下記のようなギターです。

James Tyler® Variax® は、ユーザーのクリエイティビティを解放する唯一のエレクトリック・ギターです。最高クラスのギターとピックアップのトーンへ瞬時に設定でき、それらを自由に組み合わせて独自のサウンドを創造可能。オルタネート・チューニングにも、ノブを回すだけでアクセスできます。アコースティック・ギターや、シタールやバンジョーなどの風変わりな楽器も刺激的。Variax HDテクノロジーが、あらゆる楽器を驚くほどの深みとディテールで実現します。POD® HDとDTアンプやStageSource®スピーカーを追加すれば、可能性もさらに拡張。James Tyler Variaxエレクトリック・ギターは、素晴らしいトーンを提供するだけでなく、ずっと夢見てきたギターも作り上げられる楽器です。

  • ジェームス・タイラー氏がデザインした最高クラスのギター
  • 最も人気の高いビンテージ・エレキギターやクラシックなアコギ 、エキゾティック楽器のコレクションへ瞬時にアクセス
  • オルタネート・チューニングもノブを回すだけで素早く切り替え
  • Workbench HDソフトウェアでカスタム・ギターを簡単に作成。

LINE6 (引用元)

 

購入から半年くらい経過しまして、色々使ってみてまぁ良いギターだな、と思いました。

リペアショップで調整が必要でしたが、弾きやすいしオルタネートチューニング機能により様々なチューニングを一瞬で切り替えられるのは素晴らしいです。

リアピックアップのサウンド傾向はやはりちょっと気になりますけど、まぁおいおい解消(改造)しようと思います。

Variaxの問題点

普通にシールドを繋いでアンプに接続するエレキギターとしては問題は何も感じないです。

しかしこいつはただのギターではなく、パソコンに接続し専用ソフトを使用することで様々なバリエーションのギターを再現することが出来るモデリングギターなのです。

そしてその接続に問題があります。

接続にはUSB2.0の専用インターフェースとLANケーブルを用います。

もしくは同社製のエフェクター、POD HD500、Helixを経由して接続も可能ですが、どっちも持ってないので今回は専用インターフェースでの接続になります。

すんなり上手くいく人もいるようなのですが、私の環境ではかなり苦労しました。

Line6のフォーラムを見ると他にも苦労している方がいるようです。

Workbench HD(ワークベンチ)との接続問題の実例

私の環境において起きた現象は一言で言うとタイムアウトの連発です。

ギターとソフトの接続を維持できないと言う事ですが具体的には下記のようなエラーが表示されます↓

接続時にはギターを認識するのですが、その後ちょっと操作した後でエラーメッセージが出て接続を見失います。

エラーメッセージは数種類あり、下記のものです。

「Falled to weite data to the guiter. (Code 8000000a)Operation timed out.」

「variax one or more presets failled to load from the guiter.」

 

そしてこの表示が出てしまうとインターフェースをパソコンから外して再接続しない限り、二度とギターを認識しません。

この挙動は不可思議極まりなく、可能な限り調べたりカスタマーに問い合わせたりしたのですが、「よくわからんけど接続を維持できん」という事。

最終的に「PCとの相性では?」との話になり、正直「接続のためだけにパソコン用意するかPOD HD500かHelixが必要なの…?」と思いましたし、接続問題が解消できなければ魅力の大部分が無くなるので手放すことも検討しました。

相性問題が出るほど複雑な動作してるとは思えなかったので、サポートは当てにせず色々試して、最終的にはなんとか自力で解消できました。

本件に関して解決した方法を備忘録のためにも記載しておきます。

接続方法、および問題解決方法

まず前提としてですが、Line6製品のソフトを使うにはLine6のアカウント作成が必要です。

そして製品登録ソフト「LINE6 Monkey」と、Variax設定ソフト「WORKBENCH HD」が必要です。

まずLINE6 Monkeyを起動し、インターフェースとVariaxを登録、ファームウェアなどを最新版にアップデートします。

その後、LINE6 Monkeyを終了させ専用インターフェースとVariaxをPCから外し、PCを再起動します。

 

正直全部重要ですが、特に重要な箇所を太字で書きます。下記の手順で接続し成功しました。

  1. 専用インターフェースをパソコンに繋げる
  2. WORKBENCH HDを起動
  3. ギターにシールドを差し込む
  4. 最後にVariaxを繋げる (重要)

 

重要なことはワークベンチを先に立ち上げておいて、無事に起動した後でVariaxを接続する事です。

正規の方法では逆の手順が紹介されてますが自分の環境ではダメでした。

あと地味ですけど3のギターにシールドを差し込む、も重要でこれを行わないとVariaxは電源が入らないため当然認識されません。

恐らくコンパクトエフェクターと同じようにジャックを差し込まないと物理的に通電されない構造で、これは待機時にバッテリーを無駄に消費するのを抑制するためとかそうゆう目的なのでは?と思います。他にも方法ありそうな気がしますが。

接続してみて気付いた事と原因の仮説

使用してみてすぐ気になった事なのですが、Variaxからの設定読み込みや書き込みの動作が冗談か何かと思うくらい物凄く遅いです。1動作のたびにロードがある。

こいつはファミコンテープレコーダーか何かか?と思いました。

Variaxには最大で60種のパターンを設定できるのですが、これデータ全部をVariax本体からダウンロードかアップロードしようとすると、それぞれに10分くらいかかります。

こちらのPCへの負荷はほぼ0%ですし、PC単独だったら1TBくらい読み書きできそうなくらいの時間がかかるわけですが、ただのプリセットデータがそんなに重いわけがないので単純にVariax周辺機器のスペックが恐ろしく低いのだと思います。

Variax内部機構がこの程度の操作で音を上げているとすると通常の使用においても問題を引き起こすと思うのですが、単独でアンプに繋いで使用している分には概ね問題ない(遅いけど)。

挙動の仕様がわからないので仮説ですが、ソフトの挙動フローに無駄が多かったとしてもパソコンのマシンパワーを強化してるので何とでもなるのと、接続に使用している旧世代USB2.0やLANケーブルが持つポテンシャルからも不当な速度なので、個人的には専用インターフェースのスペックが怪しいと睨んでます。

「ソフト立ち上げとVariax接続認識を同時に行うと片方、もしくは双方をロストしてしまう」という仮説と「インターフェースが超低スペック」という仮説はそれぞれ矛盾しないので、もし片方が合ってればもう片方も合ってる可能性がわりと高い。

 

もしくは、今回使用したパソコンが一般的によく使われているインテル製CPUではなくAMD製のCPU搭載である事によるソフト面での要因は考えられます。

単純なスペック的にはそこらのインテルCPUに全然負けてないのですが、仕様が違うのでソフト側がAMDに完全対応できてない、という仮説です。

10年かそれ以上前のソフトやハードウェアに見られた現象で、現代ではほぼ絶滅していると思われる不具合なんですけど、Line6フォーラムを見ているとエラー類がかなり低い次元で発生してるっぽかったのでわりと現実味あります。

 

何でも良いのですがソフトとインターフェースの仕様に問題があるのかな、と。

おわりに

WORKBENCH HDとの接続に関して調べてみると色んな人が問題に遭遇しているようです。

今後Variaxを使用する人が同じ問題を抱えた時に役立ててもらえれば幸いです。

そしてLine6がこのインターフェースとソフトについて改良する事を願う。

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