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ダウンチューニング専用エフェクターDIGITECH Dropを導入

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children of bodomの曲を弾くためにドロップDチューニングにしたのがダウンチューニングの初体験です。

どうも、龍5150です。

曲によってチューニングが違う、という事が最近多い。

 

現代のヘヴィな音楽シーンではもはや当たり前のように7弦ギターとかドロップC#とか使ってるよな。

もはや現代において手軽に激しい雰囲気を作るにはダウンチューニングは必須のテクニックだと思う。

でもダウンチューニングって技術的にはチューニングを下げるだけなんですけど、機材面においては弦を相応のゲージに変えたり、アンプやエフェクターの設定も変えたりが必要で結構めんどい。

レコーディングにおいてはダウンチューニング専用のギターを用意しておく事で解消されるのだけど、ライブにおいてはなかなかそうはいかない。

曲ごとにチューニングを変える…というのはステージ進行的になかなか厳しいし、複数のギターを持って行くのもまた大変だ。

いっその事ダウンチューニングを使うならレギュラーチューニングの曲はやらない、という手もある。

けど自分はそうゆうのも好きだけど、そうゆうのじゃないのも好きなのでこれも難しい。

どうしたものか?と考えた末に、Variaxというギターを導入したりしたんですけど他のギターでも同じような事は出来ないものか!?とまたまた考え、今回Dropというエフェクターを導入してみました。

デジテック Dropとは

DigiTech® Dropは、1半音下から1オクターブ下まで、あなたのギターのチューニングを下げることのできる、ポリフォニック ドロップ チューン ペダルです。ギターのチューニングを瞬時に下げることが可能になります。 Dropには、2つのスイッチング モードがあります。1つは一般的なラッチング モード(押すたびにオンとオフが切り替わる)、もう1つはモーメンタリー モード(スイッチを押している間だけオンあるいはオフ)です。モーメンタリー モードに設定すれば、素早いトリルやローラー コースターのようなピッチ降下を演出することができ、Dropをパフォーマンス ペダルに変貌させることもできます。

Whammy(ワーミー)で有名なDigiTechから出ているダウンチューニング専用のピッチシフターです。

これを使う事でボタン一つで半音下げ~1オクターブまで下げる事が可能。

-2.5音で7弦ギターと同じになる便利アイテムだ。

Whammyについて

本家のWhammyにもちょっと触れます。

Whammyはフットペダルの踏み込みによってピッチを操作するエフェクターなんですけど、こっちはどちらかと言うとピッチを上げる方で使われるエフェクトです。

ペダルの踏み込み方でピッチの上下のタイミングを操作し、最大で上下共に2オクターブのピッチシフトが可能。

これを使うとウィ~ンウィン~♪という特徴的な音になるのですぐわかる。

Whammyを使った特有の曲は結構ありますけど、僕はPanteraのBecomingが一番印象的だったかも。

メインリフでいきなりウィンウィンしまくっててカッコいい。

もちろん設定によってピッチを下げる方向で操作する事も可能。

そうゆう意味ではDropはWhammyの機能制限版、と言えるわけだな。

Dropの利点、普通にピッチシフターでピッチを下げるのとどう違うのか?

結論から言うとピッチシフトさせてるわりに音が良くレーテンシ遅れなどを感じさせず不自然さを抑えて音程を下げられる、という点にあります。

Whammyも同様なんですけどピッチシフトさせてるのに音質をあまり損なわないのが特徴です。

 

なんでか?と言うと、Dropが他のピッチシフター系エフェクターと違って「ピッチを下げた音 + 原音」を同時に鳴らす、いわゆるブレンドをまったく重要視してない所にあります。

Dropにもブレンドの概念は一応あるのだけど、「1オクターブ下げた音 + 原音」という物しか存在せず、「ギターのピッチを下げる事」に目的を絞ったエフェクターなんですね。

これに対して普通のピッチシフターは「3音上げ + 原音」みたいな感じのなんちゃってハモリギターみたいな事も出来るし、そもそもブレンドさせた音を出すことを目的にしてます

 

この目的の差によって何が変わってくるかと言うと、「ピッチ変化させた場合の音質をどれくらい重視しているか?」という事に繋がってきます。

ブレンドさせた音を主軸に置くなら変化させた方の音質はやや劣化させても良いし、むしろ劣化させた方が良いと思う。

Dropは原音の音質をなるべく忠実にピッチを下げる事だけに性能のほぼ全部を振ってるので、出音が違うのだと思う。

Whammy Ricochetというのもある

わりと最近出たエフェクターですが、Whammy Ricochetというのもあって、こっちは軽量で安価だけどWhammyの機能がほぼ全部使えるという夢のエフェクター。

つまり、それってDropの機能も全部使えるって事で……Dropの存在意義は!?

それぞれの違いを一応紹介します。

Whammy、Whammy Ricochet、Dropの比較

実はWhammy RicochetはDropと違うし、Whammyとももちろん違う。

DropとWhammyとを含めた3機種の違いがある所を比較するとこんな感じ。

WhammyWhammy RicochetDrop
ピッチシフト範囲+- 2オクターブ+- 2オクターブ- 1オクターブ
ペダルの有無有り無し無し
和音への適応モード選択により可能モード選択により可能可能
サンプルレート44.1 kHz 44.1 kHz (Classicモード時)
22 kHz (Chordsモード時)
44.1 kHz
本体サイズ196 mm L x 170 mm W x 61 mm H124mm L x 76mm W x 47mm H124mm L x 76mm W x 47mm H

この図で重要なのは「和音への適応」で、これはWhammy、Whammy Ricochetに備わっているchordモードとclassicモードの切り替えを示します。

ダウンチューニング対策として使う場合はバッキングでこそ使う感じになるので、和音対応可能なchordモードでの使用になる。

しかし、このchordモードにおいてWhammy Ricochetはサンプルレートが半分に落ちてしまうんですね。

サンプルレートは簡単に言うと音の解像度なので高い方が良いです。(普通にCD音質だと44.1)

 

以上の事からWhammy Ricochetは軽量で便利だけどダウンチューニング対策機種としては正直ちょっとイマイチだと思います。

でもそれ以外の用途では素晴らしいので欲しい。

おわりに

久々の長文ですが、Dropの紹介でした。

これがあればセットリストの中のダウンチューニング曲も怖くない。…はず。

ギター側の機能で変則チューニングに瞬時に対応可能なVariaxを以前購入し紹介しましたが、どっちがベストなのか正直決めかねてます。

DropやWhammyにはピッチシフトの影響で高域が曇る弱点があるのですが、Variaxは逆に高域がギラついて低域が損なわれるクセがあるんですよね。

近いうちに純粋なメタル仕様の7弦ギターを入手して、それと併せて3種を比較しようと思ってますので、その際はまた記事にしようと思います。

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