ノウハウ系

同人CDの作り方、主にCD-Rについて知っている範囲でまとめてみた

更新日:

写真 2015-01-22 8 15 06 (1)_R

 

これから同人CDを作ってみたい人向けに書きたいと思います。

作曲編曲作詞

レコーディング

ミックス&マスタリング

これらの工程は既に済んでいるものとし、今回は省きます。

目次

プレスCD について

CD-Rコピーについて
例1 Star lightの場合
例2 03の場合
例3 innocent skyの場合

 

 以下の内容は…

基本的に僕の個人的見解です。

 

生産部数について

回数を重ねていくと前回これくらい売れたから今回は…とある程度の予測が立てられるのですが僕は一番最初悩みました。

例として、5150の初参加イベント、コミケにおける実売数は30枚です。

初参加なのでもちろん新作で、ジャンルはオリジナル、7曲収録です。

参考になるかはわかりませんが、1つの例として紹介しました。

 

生産媒体、CD-RかプレスCDか?

少数生産の場合はCD-R、一定数以上の場合はプレスCDを選択する事になると思います。

双方どちらも紹介しますがプレスCD → CD-Rの順番に紹介します。

 

プレスCDで作る場合

プレスCDの紹介…と言ってもほとんどの事はプレス会社のサイトに載っていますので短くなります。

プレスCDのメリット

  • 大量生産に向いている
    プレスCDはスタンパーという型を作ってそれを元にプレスしていくのですが、この形態のおかげで100枚生産するのも1000枚生産するのも値段に差があまりありません。
    100枚程度の生産だと原価割れを起こす程に高くつきますが1000枚を超えたあたりから1枚あたり基本印刷物全て込みでも100円程度になります。
    ディスクのみのバルクプレスでの1000枚生産なら1枚あたり30円~50円と空のCD-Rの単価とほぼ同額になります。
    版による生産なのでクオリティも基本一定です。
  • 仕上がりが綺麗
    CDショップ等で売られているCDと物体としての基本形は同じ仕様になるので多くの人がイメージする一般的な"CD"が完成します。
  • 耐久性、寿命が長い
    CD-Rは記録面に光の反射する部分としない部分を作りだしてデータを保存する形式で、プレイヤーの相性によっては再生できない事も有り得ます。
    それに対してプレスCDはデータを記録面に刻み込んでいるので物理的損傷が無ければ読み込めない等の事はまずありません。

プレスCDのデメリット

  • 再版が難しい
    メリットがそのままデメリットになります。
    再版の際もまたスタンパーから作るので100枚作っても1000枚作っても値段がほぼ同じです。
    初版がよほど少なかったりでもしない限り再版は勇気がいります。
    お金の面もありますが在庫を抱えた場合の置き場所等も考えるとなかなか難しいのです。
  • 制作費の最低ラインが高い
    業者によって価格に違いはありますが、スタンパーを作るのに数万円かかる影響でどれだけ少数であっても最低価格は数万円になります。
    具体的には最低3~4万程度になりますがこれもディスクのみの話で、印刷物のオフセット印刷にも版代がかかるのでパッケージの場合は6万円~程度になります。
  • 締切が早い
    一般的に海外プレスが2週間、国内プレスが1週間です。
    GW等の長期休暇シーズンにかぶった場合はさらに前倒しになります。

*業者によってもまた話が変わってくる部分もありますので依頼する際に業者にお問合わせをしてみてください

 

CD-Rで作る場合

今回のメインはこちらです。

プレスの場合は特殊丁重等を除けば基本的に大きな差は無いものになりますが、CD-Rの場合は工夫による要素が増えるので長くなります。

CD-Rのメリット

  • 簡単
    プレスに比べて圧倒的に簡単で敷居が低いです。全ての作業を家で終える事が可能です。
    設備についてもパソコンにCDドライブが搭載されていれば作れます。
  • 制作費の最低ラインが低い
    制作費数十円からの制作が可能です。
    少数であっても大量であっても1枚あたりの単価はほとんど変わらないので追加生産も容易いです。
  • 締切が遅い
    プレスと異なり業者を入れず制作可能なので締切はイベントで人の手に渡る直前まで許されます。
    人によってはイベント中、会場に持ち込んだノートパソコンで焼いています。
    ですが、委託ショップでイベント日と発売を合わせるためにはイベント前々日までにショップに届いていないとまずいです。

デメリット

  • 焼き時間
    少数制作の場合はまったく問題ないのですが、3桁以上の生産の場合は問題があります。
    僕は300枚一人で焼いた事がありますが、物凄く少なく見積もって1枚2分としても10時間かかるわけです。
    コストを抑えようと思う場合はこの枚数なら断然安く作れますが手間はかかります。
  • 焼きミスの可能性
    正直これが一番恐ろしいですが太陽誘電などの国産CD-Rを使用する事で結構予防できるようです。
    僕は今のところ出したCD-R作品での焼きミス報告はもらった事がないですが、大量に作るのが現実的ではない最大の要因でしょう。
  • 盤面デザイン
    CD-Rの場合はインクジェットによるポイント印刷、全面印刷、の2択なので、例えばシルク印刷のように鏡面を生かしたようなデザインはできません。
    見栄え的には盤面が最もプレスCDとの差が出ると思います。

ジャケット等の印刷物について

僕はAdobeIllustratorというデザインソフトでデータを作っていますが、Photoshopで作る人やword、Excelで作る人もいるようです。
プレスCD等業者に依頼する場合はIllustrator、Photoshopのどちらか(基本的にはIllustrator)になりますがCD-Rの場合はこれらソフト無しでも自作可能というわけです。

  • 家庭用プリンター
    実は僕はこの方法で作った事が無いので経験ですら語れませんが、機種によっては盤面の印刷まで可能な点が最大の利点ではないかと思います。
  • コンビニプリント
    コンビニプリントはネットにアップロードしたPDFやPNGデータをコンビニのコピー機で印刷したり、USB等で直接持ち込んで印刷する事が可能なサービスです。
    家庭用プリンターより綺麗に印刷してくれるので、僕はイベント用のメニュー表を作るのにも使用しています。
  • コピー屋さん(キンコーズなど)
    同人誌におけるコピー本作りで非常によく使用されるお店ではないでしょうか。
    僕はCD-Rで出す際にはよく使用します。
    店内にIllustrator、Photoshopをインストールされたパソコンがあり、持ち込んだデータを修正&確認しながら印刷できるのがオススメな点です。
  • 印刷業者に依頼する
    ジャケット等の印刷物のみを作ってくれる業者はあります。
    オフセット印刷やオンデマンド印刷で対応してくれます。
    大量生産向きのオフセットをCD-Rで使用している人はまず見ませんが、少数生産向きのオンデマンドで印刷物を作るのは現実的です。

具体的な製作例

↑これは僕のオススメのCD-Rです。(画像クリックするとアマゾンの商品ページに飛べます)

これを書いている時点での値段、50枚1200円。しかも国産太陽誘電。

CD-Rの場合は制作を全て自分だけで行えるので仕様も色んなパターンがあります。

なので僕が過去に作ったCDの例を3つ挙げ、作り方や単価を解説します。

(楽曲制作にかかるお金や絵のお金は計算に入れてません。)

Star lightの場合

写真 2015-01-22 10 13 01_R
写真 2015-01-22 10 13 17_R

作り方

CD-R(1枚30円くらい)にオーディオデータを焼く
 ↓
空ディスクと見間違えないようにサインを入れる
 ↓
デザインデータを作る
 ↓
コピー屋さんで印刷(1枚10円くらい)してもらったものを不織布(1枚10円くらい)に入れる
 ↓
完成!

 

 単価:約50円

 

このCDは大阪のライブ、コミケの2箇所で特典として無料配布したものなので生産枚数自体は結構多かったのですがコストを抑えるために上記の方法を採用しました。

 

 

03の場合

写真 2015-01-22 10 11 30_R
中身です。

写真 2015-01-22 10 11 49_R

 

このケースは表面がビニールなので光沢感があります。

写真 2015-01-22 10 11 58_R

 

この印刷物は1枚の紙に印刷したものを折って入れたものです。
紙の表側

写真 2015-01-22 10 52 41_R

 

裏側は真っ白の片面印刷

写真 2015-01-22 10 52 52_R

 

作り方

CD-R(1枚30円くらい)にオーディオデータを焼く

空ディスクと見間違えないようにサインを入れる

 ↓
PPケース(1個30円)に入れる
 ↓
デザインデータを作る
 ↓
コンビニプリントで出力してきたもの(1枚10円)をカッターで断裁して折ってケースに入れる
 ↓
完成!

単価:約70円

 

基本的にはStar lightと同じ工程ですが、あまり一般的ではないケースを使用しています。

1枚の紙でジャケット両面、バックインレイ両面を補えるというのはかなり素晴らしい仕様です。

が、印刷する紙のサイズが大きくないと成立せず、家にこのサイズの用紙は無かったのでコンビニプリントで印刷しました。

カラープリントで印刷物を作ればもっと煌びやかな感じにも出来るので少数生産なら結構オススメの方法です。

 

DVD・CD1枚用 PPケース 100個

価格:4,536円
(2015/1/22 10:48時点)

当時PPケース10mmの物を100枚をamazonで3000円で買いましたが今は値上がりしてますね…。

 

innocent skyの場合

 

写真 2015-01-22 10 09 14_R

 

歌詞カードとジャケットが別に存在しています

写真 2015-01-22 10 09 41_R

ジャケットはペラ1枚

写真 2015-01-22 10 10 16_R

バックインレイにもカラー印刷。

写真 2015-01-22 10 10 43_R

 

作り方

 

曲データをCDプレス会社に入稿(仕様:CD-Rコピー、盤面カラープリント)
 ↓
印刷物データを作り、別の印刷物会社に入稿(仕様:オンデマンド印刷、片面カラー片面モノクロ)
 ↓
歌詞カードデータを 作りキンコーズでセルフコピー、断裁依頼
 ↓
持ち帰った歌詞カードをホチキスで製本
 ↓
プレス会社、印刷物会社から届いたディスクと印刷物をジュエルケースに入れる
 ↓
完成!

 

単価:約260円

 

内訳としては

ディスクコピー&盤面印刷  120円
ジャケット&バックインレイ 90円
ケース 30円
歌詞カード 20円 

になります。

CD-RでプレスCDのパッケージパック並に印刷物を固めようと思うとやはり高くなりますね。

この方法はお金も手間もかかるので大変でした。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷はオフセットと異なり版を使用しない少数生産向けの印刷です。

利点はCD-R同様に生産単価が10枚辺りの時点から結構低い。そして入稿から印刷完了、発送までが速い点です。

しかしインクがトナー式なので個体差が出やすい、位置がズレる可能性があるのでテンプレートギリギリの位置までのデザイン等には不向き、等の弱点もあります。

僕が使ってみた個人的な感想としては個体差は気になりませんでしたし若干ズレている…か?という程度でした。

オフセットとの違いはインクの乗り方が濃くてギラギラしている感じで、よーく見ると表面に油絵みたいにインクによる凹凸等がありました。

なので絵柄によっては適さないかもしれません。僕は気に入りました。

 

 おわりに

上記の事もあくまで僕が知っている範囲での話なので、他にも様々な工夫の仕方があると思います。

デザインについてはたいして触れませんでしたが、見せ方1つで解決できる事も多々あります。

工夫を楽しむのも同人生活の醍醐味ですよね。

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